このところ、朝や夕方はぐっと冷えてきました。
日中のレッスンですと、部屋もあたたまって暑い
くらいですが、朝の時間は寒くなってきました。
ネコ先生も生徒さんがレッスンに来ますと
「こんにちはー」の「にゃあ」を言ってレッスン室まで
案内をしてくれますが、その後が大変です。
部屋の中をうろうろ歩いて、生徒さんの顔を見て、
私の顔を見て、すたすたとドアの方へ行きます。
生徒さんは「どうしたの?」と言ってネコ先生の
顔を見ますが、私は「きっとストーブだよ。」と
言って見ていますと、案の定ドアの横にある
ストーブの前にぴたっと座ると、ゆっくり振り返ります。
「まだ、ストーブは早いよ。」と私が言いますと、
今度は再びすたすた歩いて、私のひざの上に
ぴょんと飛び乗ります。
ネコ先生はとても大きなネコなので、ひざに
のせてもはみ出てしまいますが、それでも
「さむいよ、さむいよ。」と言ってぐるぐるまるくなります。
生徒さんはネコ先生の丸くなった背中をなでて
「ふかふかのグレーのセーター着ているみたい!
あったかそう!かわいいね。」と
言ってやさしくなでてくれました。
私は「あったかいと思うのだけれどねー。」と言って
そーっと冬用にかえたネコベットへ運びました。
生徒さんは「おばあちゃんの家にあるこたつがあったら
よろこぶかなー?」と、一生懸命考えてくれました。